はい、北斗でもやりましたけども!
リヴァジャンでも書いてしまいました、メルモネタw
そんな感じでジャンが5歳になった話です☆
リヴァイを完全に犯罪者にするつもりな勢いですけど…!
少しでも楽しんでいただければ幸いです。
続き読みたいなと思っていただければ、連載も考えようと思います☆
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「ねぇねぇ、リヴァイ! あーんして?」
「誰がするか、クソメガネ」
リヴァイの言葉に赤い飴玉らしきものを持ったハンジは大きく溜息を洩らした。
こんなに楽しそうな表情をしているハンジが持ってくるものはロクなものじゃない。
それなりに付き合いがあり、ハンジのやりそうは大体は想像が出来る。
手に持っている小瓶と飴玉らしきものをリヴァイは不思議そうに見つめた。
そのリヴァイの視線に気が付いたハンジは「食べる?」と聞いてくる。
当たり前だが、リヴァイの答えは『NO』だ。
「リヴァイの若い頃が見たかったのになァ」
「そんなもん、見れるわけねェだろ」
「そ・れ・が! これで見れるんだよね~」
「あ? 只の飴玉だろうが…」
呆れたようなリヴァイにハンジは人差し指を自分の唇に当てる。
馬鹿に付き合っているほど暇じゃないと判断したリヴァイは執務室へと向かおうとした。
ハンジの手によって、阻止されてしまったが…。
「リヴァイは見たくない? ジャンの5歳の姿☆」
ハンジの口から聞かされたジャンの名前と幼少の姿ということで思わず足が止まってしまう。
少しくらいなら馬鹿話にも付き合ってやろうと思い、リヴァイはハンジを見遣った。
ジャンのことになると反応してしまうリヴァイにハンジは小さく笑う。
「この飴玉はね、人の年齢を変えられるんだ!」
「…聞くだけ無駄だった…」
「ホントだって! 疑り深いなァ…」
それからハンジは「ミカサ、ジャンくんを抱っこしてきて」と呼びかける。
ジャンがミカサに抱っこされる姿を想像したが、言うほど違和感はなかった。
執務室の書類のことを考えているとミカサが愚図っている子どもを抱っこしている。
何処の子どもだと思いながら、子どもの顔を見てみる。
言葉を失ってしまったリヴァイを見て、子どもは目に涙を浮かべた。
「ジャンです」
「う、そ…だろ…?」
生意気そうな面構えは確かに見覚えがあるものだ。
グスグスと鼻を啜らせながら、ジャンは手の甲で涙を拭っている。
リヴァイの視線に耐えられなくなったのか、ジャンはリヴァイから顔を逸らしてしまう。
「ホラ、ホントでしょ?」
胸を張るハンジを見つめて、リヴァイはハンジの足を思い切り踏ん付ける。
その不気味な飴玉に何らかの効力があるのは分かった。
しかし、このままだとジャンはどうなるのだ。
確かに見ることの出来なかったジャンの幼い姿を見れたことは嬉しい。
だが、自分が好きになったのは此処まで幼いジャンではない。
「テメェ、こんなんだとジャンとセックス出来ねぇだろうが!」
リヴァイの言葉に全員が黙り込んだのは言うまでもない。
ミカサは『このチビの考えていることは分からない』と心底思うのだった。
付き合いの長いハンジは苦笑いを浮かべているだけ。
「へぃ、ちょ…、俺の身体目当てだったんですか…?」
今にも泣き出してしまいそうなジャンの視線が突き刺さる。
セックス云々よりもジャンの身体に何もないかを最優先で考えるべきだった。
申し訳ないと思ったリヴァイはジャンの頭を優しく撫でる。
「悪かった…」
素直に謝るとジャンは安心したように笑みを浮かべた。
抱っこしているミカサにジャンが小さな声で何かを言うとミカサはジャンを下ろす。
幼いジャンがリヴァイのほうへと歩いてきて、足にギュッとしがみついてきた。
ニコッと無邪気な笑みを浮かべたジャンを見下ろしたリヴァイは固まる。
何時もはリヴァイが見上げるほうなので新鮮という感じはあった。
『待て、俺! ジャンなら、何でもイイのか!?』
こんな子ども相手にトキめいてしまった自分が情けなくなる。
大人失格というよりも人間失格の烙印を押されたような気分になった。
そんなリヴァイの葛藤も知らずにジャンは「抱っこ」と強請る。
「へいちょ、抱っこ!」
「あ?」
「リヴァイ、ジャンくんのリクエストに応えてあげなよ~」
小さく「クソ…」と毒吐きながらもリヴァイはジャンの身体を抱き上げた。
その身体は羽のように軽く、抱き上げたリヴァイが困惑する。
自分の知っているジャンではないような気すらした。
ソッと柔らかそうな頬に触れるとジャンは驚いた顔をした後に笑う。
申し訳ないが、胸がトキめいてしまった。
ジャンという存在であれば、自分の心は容易に平静を失ってしまうらしい。
「クソメガネ、その飴玉の効果は分かった。
早くジャンを元に戻す方法を教えやがれ」
「………あっは☆」
少しの間があり、笑ったハンジに嫌な予感しかしない。
ハンジの答えを待っているとハンジは少し困ったような表情をした。
もう嫌な予感のみだ。
「青い飴玉を食べたら元に戻るんだけどね。
ちょっと行方不明になっちゃってさ~」
「オイ、待て。 クソメガネ。 聞き捨てならねェぞ。
元に戻す方法が行方不明なまま、俺をガキにしようとしたのか?」
「1粒で10歳若返るからリヴァイが子どもにならないよ。
だから、イイかな~と思って試してみたんだ!」
殺意を覚えたリヴァイはハンジの足を出来るだけ強く蹴り飛ばした。
ハンジが痛みで座り込むのは想定内だ。
現時点でジャンを元には戻せないということが判明した。
そのハンジの言葉にジャンが泣きそうになっていることに気付く。
こんな子どもの姿にされて、元に戻る方法が現時点でないと分かれば当然だ。
出来るだけ優しくリヴァイはジャンの頭を撫でてやる。
「何処に行ったのか目処はあんのか?」
「う~ん。 多分って場所はあるから大丈夫だと思うよ」
「思うじゃねェ、さっさと見つけて来い」
「じゃあ、それまでの間はジャンくんをヨロシクね☆」
それだけ言うとハンジは楽しそうに2人の前から姿を消す。
取り敢えず、自分の執務室に行くとしよう。
此処で待っていても仕方がない。
リヴァイは幼くなったジャンを抱えたままで執務室へと足を向けるのだった。
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