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進撃の巨人に関する小ネタ投下場所。 基本は右ジャン。右ジャンは雑食です。にょたジャンあり。 時々、管理人の呟きが入ります。
13 . June
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08 . January

はい、お久し振りです!←
仕事が忙しいとか体調が悪いとか色々とありましてね。
物凄い久し振りの更新になりますね。

しかも、久し振りの更新で何でかエレゲジャンw
前から書きたいなと思っていたネタを今更になって書きました。
正直、エレゲジャンと言えるかも怪しいです。

「リハビリだから」とか言い訳がヒドイ。
最近になってですね、エレンが男前であることに改めて気付きました←今更
本命はナイジャンで変わりはないんですけどもエレジャンがアツイ!

ジャン受は基本的に何でもモグモグなんですけどね☆
私的にエレジャンはベッタベタのよりもエレン→ジャンが好きですかね。
読んだり見たりするのは平気ですけど、私はベタ甘は書かないと思う。

ジャンは野郎として書いていきたいな、今後はw
『生意気で勝気で屈服させてやりたい』と思えるジャンが書きたい。
言うだけはタダだからね! 言っちゃうよ!

そんなことを言ってるのにエレゲジャンで生意気でも勝気でもないし!←

ちょいちょい勘を取り戻していきたいなァと思います。
ツイッターにも全く現れてなかったんでね!
同様に浮上していきたいと思います。

甘くもないし、CPとも言いにくい感じの出来です。
それでもイイよという方のみ、「つづき」よりご閲覧ください。
少しでも楽しんでいただけますように!



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巨人を見るのは初めてではない。
それなりな数に遭遇したつもりでいる。
しかし、その姿を目の当たりにすると身体がゾクリと震える。

目の前にいるのが『エレン』だとしても…。

ハンジの提案でエレンを巨人化させ、知能や生態を考える実験に立ち会っている。
正直、ジャンは立ち会いたくなかったというのが本音だった。
先程までは自分よりも少し背の低かったエレンが巨人化している。

「ふはぁあッー! 何度見てもイイねェ! ロマンだよ、ロマン!」

心の中で『何のロマンだよ』とツッコミながら隣にいるハンジを見遣った。
ハンジの考えていることは一生理解することが出来ないだろう。
理解するつもりもないし、理解したいとも思わない。

「エレーン、ちゃんと私たちのことが分かってるー?」

「がッ、ぁ…ぐ、ぐぅう、が…」

声は出せないらしく、巨人化したエレンは呻き声のようなものを発する。
そのことが分かっていなければ、即刻対処しなければならない。
ジャンは固唾を飲み込むとブレードの柄をギュッと握った。

思うように声が出せないと判断したらしい。
言葉で示せないなら、行動で示そうということだろう。
巨人化したエレンは大きくコクリと頷く。

「よし! それじゃあ、今日はね…」

「ハンジ分隊長! エルヴィン団長から緊急招集とのことです!」

「え? 招集? イヤだし、無理だし」

「し、しかし…」

「この状況を見ても分かるだろ?
 エレンが正気を保ちながら巨人化したのを放っていけって言うの?」

ハンジの剣幕に後退りをしているが、団長であるエルヴィンの言葉だ。
相手も引き下がらず、後退りはしながらも「招集です」とキッパリと言い切った。
貴重な時間を今の無駄な時間に費やすべきではないと悟ったらしい。

「じゃあ、後はジャンに頼むよ…」

「は!?」

続いて「嫌ですよ」と言うのを我慢しただけでもマシだと思った。
今は理性を保っているかもしれないが、その後については確証はないのだ。
こんな姿のエレンに暴れられると自分だけで対処するのは難しいだろう。

そんなジャンの杞憂もハンジは「大丈夫、大丈夫」と一蹴した。
楽観的な声で「ヨロシクね」と立ち去っていくハンジの姿に殺意を覚えそうになる。
周りに数人の調査兵団はいるので死ぬ気になれば何とかなるはずだ。

「お前、俺の言ってることが分かるのかッ!?」

仕方なく大きく声を張り上げるとエレンは先程と同じようにコクリと頷いた。
それから「声は出せるのか?」と尋ねると首を横に振る。
現時点では聞いていることは分かっても喋ることは出来ないらしい。

意思の疎通は難しいのだろうかと考えているとエレンが動き出す。
ビクリと身構えるがエレンは近くにあった木を適当に倒した。
次は先端を少し尖るように大きな石で削り、それから地面に何かを書き始める。

『これなら遅いけど会話できる』

悪い頭なりに考えたらしく、書き終った後に俺の顔を見つめた。
まるで褒めてもらいたいみたいに見つめてくるのでジャンは少しだけ戸惑う。
意思の強そうな眼光だけは変わっていないことに安心した。

「まあ、お前にしては上出来なんじゃねェの?」

『もう少しマシな言い方出来るだろ』

先程の言葉を消してから書いた文字に少し怒っているんだなと分かる。
何か文句を言おうとしているのか「ぐぅ、う…」と唸っていた。
この身体で暴れられたら、悲惨すぎる結果が待っている。

「お前から、どんな感じで見えてんだ?」

人間の自分からは見えない景色だろう。
そんなことを考えながら、ジャンはエレンに尋ねてみる。
座っていたエレンは立ち上がると辺りをキョロキョロと眺めていた。

辺りを見回した後にエレンは『キレイだ』という簡単な文字が返してくる。
唐突に景色のことを文字で表現しろと言われても難しいだろう。
仕方のない答えだと苦笑いをするとエレンはジャンに手を伸ばしてきた。

「ちょッ…!」

エレンだと分かっていたとしても、巨人の手が伸びてくるとビックリする。
咄嗟にブレードを構えるとエレンは手を引っ込めた。
それから地面に文字を書き始める。

『俺に乗ったら分かるだろ』

「………え?」

その言葉にジャンは身体を強張らせた。
食べられたりしないだろうが、巨人の上に乗るということ自体に抵抗がある。
身体を硬直させたままでいるとエレンは更に何かを書き始めた。

ミカサやアルミンなら、エレンを手放しに信じるだろう。
だが、そこまで手放しにジャンは信じることが出来ないのだ。
それにエレンはアニのように巨人になる力を上手くコントロール出来ていない。


『お前に俺が見てる景色を見せたいから、俺を信じてほしい』


地面に書かれた汚い字はエレンのノートと同じでジャンはブレードを鞘に戻す。
自分を落ち着かせるようにジャンは大きく息を吐いた。
この言葉で完全に信じたわけではない。

その景色を見たい。

人間である自分が見れる景色ではないものを見たい。
巨人に乗ったことはあっても、それは倒すために乗っただけに過ぎない。
生きることに必死で景色を見る暇なんかあるわけがない。

「変な動きしたら、即行で斬るからな」

ジャンの言葉にエレンは頷くと手を伸ばしてくる。
他の巨人と同様に体温が高いらしく、手に乗るだけでも体温が伝わってきた。
何も知らない人間が見ると信じられない光景だろう。

エレンがジャンを落とさないようにと気を使っているのが分かる。
ゆっくりと肩へと持っていき、近くになるとジャンは手から肩に移動した。
落ちないようにとエレンの髪を命綱代わりにする。

「うわ…」

辺りを見回してみると自分の見る景色とは全く違うものだった。
高い木だと思っていた木も此処から見ると随分低く見える。
これを言葉にしようとしても出来るわけがない。

「ありがとな…」

自分がエレンに礼を言う日が来るなんて思ってもみなかった。
しかし、この風景はエレンが自分に与えてくれたもの。
素直に礼を言ったことにエレンは少し驚いているようだ。

それから『ぐるるる…』とエレンの喉が鳴っていることに気付く。
まるで猫みたいだと思って小さく笑ってしまった。
ハンジが戻ってきたことによって、この景色から自分の景色に戻る。

「どんなに頼んでも乗せてくれなかったくせにッ!」

降りると羨ましそうに睨まれてしまい、ジャンは苦笑いを浮かべるしかなかった。
少ししてから何時ものエレンがハンジのほうへと駆け寄ってくる。
先程の景色も良かったが、自分には今の景色のほうが合っているようだ。


「今度は、この姿で広い世界を見に行こうな!」


何処までも前向きなエレンにジャンは「お前とはイヤ」と悪態を吐いた。


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