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進撃の巨人に関する小ネタ投下場所。 基本は右ジャン。右ジャンは雑食です。にょたジャンあり。 時々、管理人の呟きが入ります。
14 . June
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21 . February


おはようございます。

朝っぱらからブログの更新をしているということは…?
はい、クッソ暇であるということです。

今回は前から書いてみたいと思ってたリヴァジャンです。
戦闘シーンとか上手く書けないのがツライ!
表現力のなさを実感して、精進せねばならんなァと思う次第です。

取り敢えず、眠いです。
エロもないので特に注意書きなどはありません。
管理人の文章力のなさを見逃せる方のみ、御閲覧くださいませ。






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この世界は残酷で救いようがない。
食料としてでもなく人類は巨人という未知の生物に食われる。
未来の見えない世界に生を受けたことを蔑んだことだって何度もあった。

目の前にいる巨人にリヴァイは釘付けになる。
その瞬間、血液が沸騰するのではないかと思うほどに怒りが込み上げた。
何時もは冷静に状況判断を下してから行動をするようにしている。
しかし、今ばかりは激情に駆られたままの行動を起こした。

「死ね、クソ野郎…!」

それだけ言うとリヴァイは目の前にいた巨人の項を綺麗に削ぎ落とす。
立体機動を使いこなし、巨人の手の中にいたジャンを抱きかかえた。
地面に着地して、ジャンの息があるか確認をする。

首筋に手を当てると鼓動も確認できた。 ただ、意識はないままだ。
外傷があるだろうかと簡単に見遣るが酷そうな箇所はない。
一安心したリヴァイは此方に向かって走ってくる巨人を見遣る。

「今日は兵士として、テメェらを削ぐのは止めた。
 俺の誇りに傷を付けたテメェらを一人の男として削ぎ落としてやる。
 寂しくねェように一匹残らず、削ぎ落としてやる…!」

調査兵団のフードを取り払うとリヴァイは巨人の群れに突っ込んでいった。
恐怖なんか感じないほどの憎悪が心を支配していくのが分かる。
削いで、削ぎ落として、刻んで、斃して、殺しまくった。

ガス欠が近付いてきた頃にリヴァイは辺りを見回してみる。
倒れている巨人は数えるのが面倒なほどだった。
手に付着した巨人の血をスカーフで拭ってから捨てた。

「大丈夫か?」

「へい、ちょう…?」

身体を動かすとジャンは少し顔を顰める。
それでも何とか立ち上がろうとしていたのでリヴァイは手を差し出した。
リヴァイの手を見つめた後、ジャンはリヴァイの手に掴まる。

「いってェ…」

「ガキが調子に乗るからだろうが…。
 わざわざ俺の手を煩わせてんじゃねェよ」

「スイマセーン」

軽く謝るジャンの姿を見て、リヴァイの表情が先程より和らいだ。
周りにある巨人の山を見れば、先程まで何があったのかなんて分かる。
取り払われた調査兵団のフードをジャンは拾い上げた。

それをリヴァイに「落し物ですよ」と言ってから普段通りに渡す。
フードを身に纏うリヴァイの姿は人類最強に相応しい。

「兵長、ガス欠じゃないですよね?」

「あと少しは動ける」

「ちょっ…! 何してんッすか!」

慌てた様子でジャンは自分のガスとリヴァイのガスを交換させる。
その最中にリヴァイが低い声で「急げ」とだけ告げた。
何事かと視線の先を見遣ると数匹の巨人。

手際良く交換を終えるとジャンは「終わりました」と報告する。
先程までの軽い口調ではなく、真剣な声音にリヴァイは「よし」とだけ言った。

「あの巨人は俺が何とかする」

「兵長は俺に逃げろって言うかもしれませんけど、命令違反しますんで」

「は、言うだけ無駄か」

「まあ、そういうことですね」

このようなジャンの姿をリヴァイは好んでいる。
どんな逆境に見舞われようとも不条理を突き付けられても立ち向かう。
見据えている先は同じで、未来も同じであれば良いと願った。

「足手纏いになるなよ」

「これで生き抜けないなら、兵長を好きになる資格ゼロですよ」

「悪くない」

ガスを交換したのでジャンが動ける時間は長くはない。
短時間でケリをつけなければ、此方の方が不利になってしまうだろう。
小さく「行くぞ」と言うとジャンは「はい」とだけ短く返事を返してきた。

囮になるためにジャンは躊躇いもなく巨人の方へと突っ込んでいく。
流石、立体機動の使い方がトップクラスと言われているだけのことはある。
最低限の動きをしながらも要領良く動き回っていた。

「世界ってのは残酷だな」

こんな世界に生まれてきたことを不憫に思うこともある。
しかし、この世界に生まれてきたからこそ出逢えた。
それは奇跡に近い出逢いだ。

『俺は兵長がいるから、この残酷な世界で笑っていられるんだ…!』

『俺はテメェがいるから、このクソみたいな世界で笑えるようになれた』

そんな思いを抱きながら、二人でブレードを振るう。
囮だけでなく、ジャンが腱を削いでくれるおかげで簡単に項を削げた。
最後の一匹を斃したときにジャンのガスが切れる。

「あっぶねぇ! 死ぬとこだった」

「俺がいてんのに死ぬわけねェだろ、クソガキ」

呆れたように言いながら、リヴァイはジャンの腕を引っ張った。
その表情には笑顔があったのでジャンもつられるように笑う。
触れ合ってるところからは温もりを感じることが出来た。


腐りきって、どんなに不条理で残酷な世界であっても。
君さえ隣にいれば、此処が地獄だったとしても笑っていられる。


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