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進撃の巨人に関する小ネタ投下場所。 基本は右ジャン。右ジャンは雑食です。にょたジャンあり。 時々、管理人の呟きが入ります。
14 . June
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05 . January

私が初めて書いたリヴァジャンですねw
ホントに思い入れのある作品となっています。
ハマりたてに書いたので世界観とか全く分かってなかったんですが…。

勢いのみで書きました!

それくらいにリヴァジャンがアツかったんですね★
初投稿のときはマイナーだったんですが…。
今はマイナーとか言ったら、ブン殴られそうなリヴァジャンw

※性的表現がありますので苦手な方は御遠慮ください。






 +-+   +-+   +-+   +-+   +-+

こんなにも自分が無力だなんて思いもしなかった。
ズバ抜けた才能があると過信はしていない。
ミカサのような天賦の才はない。

「はッ…離せッ…!」

情けない話だが、ジャンは3M級の巨人に捕らわれていた。
最も小さな巨人だとは言え、普通の人間よりは力もある。
手の中で何とか足掻いてみたものの全く巨人の手が動くことはない。

捕まったときにジャンは『死』と覚悟せざるを得なかった。
しかし、容易く食べられてなるものかと恐怖心を何とか抑え込む。
この命は自分だけのものではないから。

『こんなんにヤラレたら、マルコに合わす顔がねェ…!』

今、この世にジャンが生きていられるのはマルコに助けられたからだ。
あのとき、マルコが巨人を引きつけてくれていなかったら…。
ジャンは生きてはいなかった。

手の中で足掻くジャンを不快に思ったのか巨人は手に力を込める。
全身の骨がギシギシと軋む音が聞こえたような気がした。
呼吸も儘ならず、ジャンは意識が遠退きそうになる。

「死ねねェんだ、こんな所でよォ!」

自分の意識を何とか保つためにジャンは声を張り上げた。
この窮地から、どうしたら逃げられるのか。
総てを放棄することが出来たなら、どれほど楽だろう。

巨人はニマニマと笑いながら、手の中にいるジャンを眺めている。
口を開けられた瞬間、自分の生が終わるのだろう。
ジャンは己の無力さに歯軋りをした。

「………え?」

ジャンを捉えた巨人は少しだけ力を緩めるとジャンの服を破り始める。
奇行種かと思ったが、それが今の自分にとって楽観視できるものではない。
調査兵団のフードを破られる度に羽を失っていく鳥にのようだ。

自由の翼を失い、飛ぶことも出来ない憐れな鳥。
巨人の思考が分かるわけじゃない。
しかし、巨人の行為がジャンの戦意を失わせるには充分の威力があった。

「食うなら、さっさと食えよ! 何なんだよ、これはッ!」

いっそのこと、一気に食べられてしまった方が楽だった。
こんな辱めを巨人に受けるくらいなら、舌を噛んで死のうかとも考える。
しかし、ジャンには出来なかった。

マルコが救ってくれた命を無駄にすることになる。
それだけはしたくはなかった。
巨人に衣服は破られ、ほぼ全裸という状況に置かれている。

『どうやったら、この状況を覆せるってんだ…?』

取り敢えず、巨人の手の中から逃げなければならない。
そんなことを考えていると巨人がジャンの腕を『軽く』引っ張った。

ゴキンッ…

肩が外れた音を聞いて、ジャンは余りの痛みに叫ぶ。
ジャンの姿を眺めながら、巨人は相変わらずニマニマと笑っていた。

『こんなのに俺なんかが敵うわけねェよ…』

僅かに残っていた戦意も失い、総てを放棄したときだった。
巨人の手から力が抜けた。

身体が解放されたのに気付き、ジャンは地面へと落下してしまう。
普段であれば、受け身も出来るはずだった。
しかし、既に思考を働かすのを放棄していたジャンは地面に叩き付けられた。

「痛ってェ…」

先程までニマニマと笑っていた巨人が目の前に倒れている。
状況確認をするためにジャンは辺りを見回してみた。
巨人は項を抉り取られて、絶命をしている。

誰かが巨人を倒してくれたということは分かった。
それが誰なのかとキョロキョロしていると顔を目掛けてフードが投げられてくる。
上手く反応できなかったジャンは顔面でフードを受け取った。

「さっさと着ろ…」

感情があるかないか分からない低音の声にジャンは『誰か』を悟った。
外された肩ではない腕で何とかフードを身に付ける。
顔を上げれば、何時ものように冷めた目をしているリヴァイがいた。

「リヴァイ、兵長…」

「折角の奇行種だったのに、何で殺しちゃうのかな~?」

呆れたような口調でハンジが姿を現して、ジャンは申し訳なさそうに頭を下げる。
リヴァイは淡々とした口調で「緊急措置だ」とだけ告げた。
そんなリヴァイに礼を言おうとジャンは立ち上がろうとする。

しかし、先程の恐怖のせいなのかジャンの足は立つことを拒否していた。
ガクガクと震える膝を何とかしようとする。
ハンジがジャンの方へと近寄り、肩を貸してくれた。

「立体機動が故障しちゃったんだね」

「ス、スイマセン…」

「君が悪いわけじゃないんだから謝ることはないだろう?」

笑顔を浮かべるハンジとは違い、リヴァイは小さく舌打ちをした。
それから「自分の装備が完全じゃねェのは、そいつの責任だろうが」と吐き捨てる。
ご尤もなリヴァイの言葉にジャンは項垂れることしか出来なかった。

「もう自分で立てますから…」

「無理しなくてもイイんだよ? まだ足に力が入ってないよ?」

「だ、大丈夫ですッ! 俺、本部に戻ります…」

震える足を何とか抑え込んだジャンはハンジとリヴァイに頭を下げる。
巨人相手に何も出来なかったことが情けなく、惨めな感情だけが残っていた。
目に涙が浮かんでくるのを腕で擦りながら、ジャンは本部へと戻る。

特に何かに秀でたことがあるわけでもない。
こんなことなら、あのときに自分は死んでいた方が良かったのだ。
マルコの方が自分より秀でていたのだから…。

「お前、大丈夫か!?」

本部に戻ってきたジャンを出迎えたのはコニーだった。
目の縁が赤いことに気付いているだろうが、特に気にした様子もなくジャンを見つめる。
決して『大丈夫』ではなかったけれど、ジャンは「ああ、大丈夫だ」とだけ返した。

「俺、調査兵団のフードの申請してくるから…」

「え? お前、羽織ってんじゃん」

「これはリヴァイ兵長のだからよ…」

「そっか。 何かあったら、俺んとこに来いよな!」

特に深く聞いてこないコニーの優しさに救われた気分になる。
取り敢えず、フードの申請だけを済ませたところで肩の痛みを感じた。
肩を外されたんだったと思い、医務室に向かおうとしたときだった。

「オイ、待てよ…」

ビクッと身体を震わせて、振り返ると其処にはリヴァイがいた。
医務室に行く前にフードを返さなければと思ったが、このフードの下は全裸に近い。
今から着替えてくるので、それまでは待ってほしいと言おうとしたときだった。

「お前の部屋まで案内しろ…」

「は、はい…」

有無を言わせない口調のリヴァイに口応えが出来るはずもない。
ジャンは自分の部屋まで歩いていくが、肩の痛みが一向に治まらない。
早く医務室に行きたいと思いながら、自分の部屋へと歩いていく。

後ろを歩いてくるリヴァイの視線が痛い。
早くフードを返せと言いたいのだろうと何となく察しがついた。
しかし、リヴァイは極度の潔癖症だと聞いている。
このまま返すのは流石に悪いだろうなと気を紛らわせようとしていた。

「あ、ココです…」

ズカズカと入り込んできたリヴァイは「悪くない」とだけ告げる。
リヴァイの前でフードを脱ぐのも何だか気恥しく、ジャンはリヴァイの様子を窺い見る。
部屋の隅々まで確認しているリヴァイは潔癖症なのだと確信した。

「フードですけど、洗ってから返します…」

「そんな当たり前のことを言うな」

「じゃあ、俺に何か用ですか…?」

フードのことでなければ、何か話があるのだろうとジャンは思った。
そうでなければ、リヴァイは自分に声を掛けてきた理由が分からない。
ベッドに腰を下ろしたリヴァイはジャンをジッと見つめた。

その目は何か獲物を狙うような鋭い視線でジャンは背筋が凍りそうになる。
一瞬だけ肩の痛みを忘れるほどでジャンは唾を飲み込んだ。

「エロいな、その格好…」

「は?」

思いもしていないリヴァイの言葉にジャンは間抜けな声を出してしまう。
しかも、あのリヴァイの口から『エロい』という言葉が出てくるなんて普通は考えない。
それを指摘されると自分の格好を思い出す。

フードを羽織ってはいるが、上半身は裸で下半身はブーツのみ。
リヴァイのフードということもあり、少しフードの丈が短い。
苦笑いを浮かべたジャンは「冗談キツいですよ、兵長」と笑って誤魔化そうとする。

「肩、外れてんだろ? 俺が治してやるから、こっちに来い」

いきなり会話を逸らされて、ジャンは違和感を覚えた。
しかし、外れた肩を治してくれると言うことで声を掛けてくれたのかもしれない。
お言葉に甘えるためにジャンはリヴァイに歩み寄る。

ベッドに座っているリヴァイの前に正座で座るとリヴァイの手がジャンの項を撫でた。
唐突なことにジャンはビックリして、身体をビクリと震わせる。
リヴァイの指は思っていたよりも温かかった。

「少し痛いぞ…」

「は、はい…」

今でも充分に痛いのだが、ジャンは声を出さないようにと自分の手で口を覆う。
しかし、その手はリヴァイによって退かされてしまった。
疑問に思ったと同時にリヴァイの指がジャンの口の中に入ってくる。

「へぃ、ひょう…」

戸惑っているジャンを無視して、リヴァイはジャンの腕を掴んだ。
余りの激痛に歯を食い縛りたいのに、口の中にはリヴァイの指で阻まれる。
外れた肩を治してもらったときにはリヴァイの指はジャンの唾液塗れだった。

口を閉じることが許されなかったジャンの口元も唾液で濡れている。
息を弾ませて、口元を唾液で濡らしているジャンの姿にリヴァイは満足げだ。
顎を強引に掴まれたと思うと、リヴァイの唇が重なる。

『俺、キスしてる……?』

リヴァイにキスをされているのは分かったが、鈍痛のせいで頭が正常に動かない。
舌を差し込まれて、顎上を舐められるとジャンの身体がピクリと跳ねる。
それに気を良くしたのか、リヴァイはジャンの舌を軽く吸った。

「ふっ…はぁ…」

切なく洩れるジャンの吐息にリヴァイは小さく笑う。
リヴァイの唇が唇から離れて、首筋へと下りてくるのをジャンは感じていた。
そっとフードの中に忍び込んでくるリヴァイの手を拒むことすら出来ない。

爪で乳首を引っ掻かれて、ジャンの口から喘ぎ声が洩れる。
其処でジャンは我に返ったのか、慌ててリヴァイの腕から逃れようとした。

「やっと捕まえたのに、逃がすわけねェだろうが…」

低音のリヴァイの声がジャンの鼓膜を震わせる。
首の後ろをがガブリと噛まれて、ジャンは口から洩れそうになる声を抑えた。
口を手で押さえると、リヴァイの手はジャンの身体を弄り始める。


「俺はな、欲しいもんは絶対に手に入れるんだよ…」

 

+-+   +-+   +-+   +-+   +-+


『俺はな、欲しいもんは絶対に手に入れるんだよ…』

そう言ったリヴァイの目を見て、ジャンは背筋が凍るような感覚に捕らわれた。
人類最強と恐れられている男が、どうして新兵などを気にするのか。
獲物を狙うような瞳に吸い込まれそうになったとき。

フードの中でリヴァイの手が動いて、ジャンは我に返ることが出来た。
このまま大人しくしていてはならないと第六感が警鐘を鳴らす。
リヴァイの手を止めようと手を伸ばしたときだった。

「動くな」

リヴァイの声にジャンは手を止める。
余りにも冷たい声と言うこともあったが、何よりも上官の言葉だったから。
自分は調査兵団に入ったばかりの新兵で相手は人類最強の兵士長。

逆らうことなど、選択肢にないのだ。
しかし、ジャンは今の状況に納得が出来ているわけでもない。
こんな目に遭うようなことを自分がしたというのか。

「は、『どうして、こんな目に遭うんだ』って顔してんな」

当たり前だと声を荒げたかったが、リヴァイの鋭い眼光に黙するしかない。
ただ、リヴァイの言葉通りのことを思っていたのでコクリと頷く。
そんなジャンを見ながら、リヴァイは口元に笑みを象った。

それは優しさなど感じることも出来ない。
ただ、相手を嘲笑うかのような冷笑であることにジャンは気付いていた。

「今日、お前に俺が何をした?」

「…外れた肩を、治してくれました…」

「それから?」

「…フードを、貸してくれました…」

「それから?」

リヴァイが自分に何を言わせたいのかジャンは途中で気が付く。
しかし、それを言うのを躊躇われたジャンは唇を強く噛んだ。
認めたくはない、それでも事実を言わなければならない。

「……巨人から、俺を助けてくれました……」

ジャンの言葉に満足したのかリヴァイはジャンの耳元に唇を寄せる。
それから「馬鹿ではないらしいな、ジャン・キルシュタイン」と囁かれた。
舌を耳に差し込まれて、ジャンは小さく「ひッ…」と声を洩らす。

気分を良くしたらしいリヴァイは耳の中に舌を差し込みながら舌を動かす。
粘着質な音が直接脳内に響くような得体も知れない感触に身体が震えてしまった。
しかし、声だけは出すものかとジャンは必至で唇を噛み締める。

「俺は、お前の命の恩人と言っても過言じゃねェよなァ?」

「は、はい…」

「命を助けてやった上に俺はフードも貸して、肩も治してやった。
 そんな俺に少しは見返りがあっても良いんじゃねェか? ん?」

「そ、そんなことを、考えながらッ…! アンタは人を助けるんですかッ!?」

上官であるということも忘れたようにジャンは声を荒げる。
涙目になっているジャンにリヴァイは「悪くない」と小さく呟いた。
圧倒的な強さを誇るリヴァイを尊敬すらしていたジャンは絶望的な気分になる。

人の弱みに付け込むようなことをして、自分を弄ぼうとしていた。
そんな男を今まで尊敬していたのかと悔しくて泣きそうになってしまう。
涙は零すまいとジャンはリヴァイを睨み付けた。

「最初に言ったじゃねェか。 欲しいもんは絶対に手に入れるってな
 どんな汚ねェ手を使ってでも俺は欲しいもんは逃がさねェ」

怖い、この男が怖いとジャンは身体を震わせた。
確かに巨人も恐怖を感じたことはある。
しかし、この男の恐怖は全く別のモノのように感じた。

「それに、こうなったのはお前にも非がある」

「お、俺に…?」

リヴァイの言葉にジャンは訝しげに眉を顰めた。
こんな目に遭うのは自分のせい。
考えたこともないリヴァイの言葉にジャンは口を閉ざすしかなかった。


「お前が弱ェからだ、ジャン・キルシュタイン」


こんなに直球で言われたことは初めてだった。
ただ、リヴァイが何を言おうとしているのかは分かってしまう。
自分の弱さにジャンは気が付いていた。

「お前が強けりゃ、巨人に捕まることはなかった」

「は、はい…」

「お前が強けりゃ、俺の手を煩わせることなく巨人を倒すことが出来た」

「は、はぃ…」

リヴァイの言葉に何も返すことが出来ない自分が情けない。
涙だけは零したくない、そう思っていた。
しかし、余りの無力さに打ちのめされたジャンは涙を零してしまう。

その涙を拭うようにリヴァイの舌がジャンの頬と目許に這う。
何もかも自分が招いたことなのだと諦めるしかなかった。

「今から、お前を抱く。 何か異論はあるか?」

自分の弱さを認めてしまったジャンにリヴァイは問いかけてくる。
答えなんか知っているくせに、わざわざ聞いてくるのがリヴァイの嫌なところだ。
ジャンは唇を震わせて、聞こえるか分からないような小さな声で答えた。


「……ありません……」


この言葉しか選択肢はないのだ。
ジャンの言葉を聞いた上でリヴァイは先程と同じようにジャンにキスをした。
呼吸すらも奪うようなキスにジャンは何も考えられなくなる。

舌を絡め合い、どちらのものかも分からない唾液がジャンの口元から顎に伝う。
抵抗をされることがないと分かったリヴァイは満足そうだった。
このままリヴァイに抱かれるんだとジャンは他人事のように考えていた。

「おい、しゃぶれ…」

「…………え?」

キスが終わったら、抱かれるのだと思っていたジャンには予想外の言葉。
ズボンの前を寛げたリヴァイはジャンの目の前にペニスを出した。
勃起していないペニスを目の前にして、ジャンは戸惑う。

「俺に二度も同じことを言わせんのか?」

リヴァイの言葉にジャンは絶望するしかなかった。
自分の身体にも同じものがあるというのに、目の前のものは凶器にしか見えない。
先程、リヴァイは『しゃぶれ』と命令してきた。

この勃起していないペニスをしゃぶれと言うことだろう。
震える手を伸ばして、ジャンはリヴァイのペニスに触れた。
それから怖々とジャンは先端に口を付ける。


「お前に相応しい格好だ、ジャン・キルシュタイン」


+-+   +-+   +-+   +-+   +-+


正直、何をしたら良いのか分からなかった。
ジャンは柔らかいままのリヴァイのペニスに手を添わせて口を付ける。
『しゃぶれ』と命令をされたのだから、ジャンは覚悟を決めてペニスを口に含んだ。

口に含んだのは良いものの、此処から自分は何をすれば良いのだろう。
こういったことには、そんなに知識があるわけじゃない。
戸惑っているとリヴァイの冷めた声が聞こえた。

「お前、フザケてんのか?」

そんなつもりはないとジャンはリヴァイを見上げる。
口に含んだまま小さく頭を横に振った。
怖くて顎が震えそうになるのをジャンは必至に堪える。

歯が当たったりしたら、そう考えるだけでジャンの心は恐怖に支配された。
慣れていないだけだと分かったのかリヴァイは口元に笑みを浮かべる。
ジャンの頭を掴んだリヴァイはジャンの頭を上下に荒く動かした。

「う、えッ…グッ…かはッ…!」

喉の奥に先端が当たり、ジャンは吐き気を催す。
呼吸も上手く出来なくてもリヴァイのペニスは何度も喉の奥に届いた。
柔らかかったペニスが、だんだんと硬くなっていることに気付く。

最初に口に含んだときよりも膨張しているのが口の中の感覚で分かった。
吐き出したい、今すぐにでも吐き出してしまいたいのに。
それすらも許してもらえない。

『苦しッ…やだ、こんなッ…!』

歯を立てないことだけを考え、ジャンは誰かに助けを求めた。
こんなときに都合良く誰も助けてくれるはずがないのは分かっている。
しかし、それでもジャンは誰かに助けてほしかった。

「取り敢えず、一回は口に出す。 零さずに飲み込め」

意識が少し混濁しているときにリヴァイの声が聞こえてくる。
ジャンは頭の中で『出す?何を?飲み込む?何を?』と考えた。
しかし、朦朧としている頭の中で答えなど出るはずもない。

口も開けっぱなしで顎が痛くなってきた。
それでも喉の奥を刺激するリヴァイのペニスが引き抜かれることはない。
ただ、ジャンは『早く終われ』と願うしかなかった。

「は、出すぞ…」

リヴァイの声が聞こえて、ジャンが訝しげに思ったときだった。
口の中に『何か』の液体が出されるのが分かった。
幾ら性的なことに疎いとは言え、ジャンも健全な男だ。

口の中に出された液体が『精液』だと直ぐに理解した。
形容しがたい液体にジャンは吐き気を催す。
しかし、口の中にはリヴァイのペニスが引き抜かれていない。


「飲み込め」


上官の命令は絶対だと自分に言い聞かせるしかなかった。
ジャンは喉に絡み付くようなドロリとした液体を何とかして飲み込むしかない。
ギュッと目を閉じたジャンは口の中に放たれた精液を飲み込む。

しかし、一度だけでは総てを飲み込むことが出来なかった。
眼の端から涙が滲んでくるのを分かりながら、何度も精液を嚥下する。
殆ど飲み込んだ頃にリヴァイは口の中からペニスを引き抜いた。

「口を開けてみろ」

リヴァイの言葉にジャンは素直に従う。
口の中に精液が残っていないのを確認するとリヴァイは満足そうに笑う。
笑顔と言うものは人を和ませるものだと今まで思ってきた。

しかし、今のジャンにとってリヴァイの笑顔は恐怖しか感じない。
まだ柔らかくなってはいないペニスをリヴァイはジャンの唇に押し当てる。
もう一度、しろということなのだろうかと不安げな表情でリヴァイを見上げた。

「吸い出せ」

リヴァイの命令には言葉が足りないと思ってしまう。
よく分からないままにジャンはリヴァイのペニスの先端に口を付けた。
それから吸い込むと少しだけドロリとしたものが口に広がる。

それが出なくなるまでジャンは何度か吸い出した。
毒の入っている傷口から毒を吸い出すように。
しかし、これは毒とは違って吐き出すことが許されない。

「お、終わり、ました…」

地獄の時間が終わったという解放感からジャンは胸を撫で下ろした。
そう安堵しているのも束の間であり、リヴァイはジャンのフードを剥ぎ取る。
唐突なことにジャンは理解が出来ずにリヴァイの顔を見つめた。

「何を驚いてやがる。 此処からが本番だろ?」

リヴァイの言葉に絶望感しか覚えなかった。
あれで終わりだと思って、必死に我慢をしてきたのだ。
苦笑いを浮かべたジャンは「じょ、冗談ですよね?」と尋ねることが精一杯だった。

頭の何処かでは理解している、これが冗談ではないと言うことを。
それでも『冗談だ』と言ってほしかったのだ。
しかし、その希望はリヴァイが鼻で笑うことで消え去ってしまった。

「お前に行ったよなァ? 『今から、お前を抱く』ってよ。
 さっきのがセックスだとでも思ってんのか、ジャン・キルシュタイン」

絶望に打ちひしがれているジャンを鼻で笑ったリヴァイはジャンの腕を掴む。
それからジャンの身体をベッドへと突き飛ばした。
ギシッと軋んだベッドの音が、やけに大きく聞こえたような気がした。

「俺なしじゃ、生きていけねェ身体に躾けてやるよ」

覆い被さってきた男は笑みを浮かべている。
獲物を手に入れて喜ぶように笑みを浮かべながら、ジャンを見下ろしていた。
何をされるのだろうとジャンは小さく身体を震わせるしかない。

リヴァイはジャンの目を自分の手で覆うとキスをしてきた。
ただ、そのキスが先程までと違っている。
壊れものを扱うかのように優しい触れるだけのキス。

「やっと、手に入れた…」

先程までのリヴァイとは打って変わった口調にジャンは戸惑う。
あの傲岸不遜なリヴァイであれば、嫌いになることも憎むことも出来るのに。
どうして、そんな風に優しくキスをしたりするんだと悔しくなる。

温かい手がジャンの身体を、ゆっくりと這い回った。
目を覆い隠していた手が退けられるとジャンはリヴァイの顔を見つめる。
しかし、其処にいたのは優しい表情を浮かべているリヴァイではなかった。

「しっかり刻み込め、この身体に俺を…」

首筋に下りてくる柔らかい唇の感触にジャンはビクッと身体を震わせる。
鍛えられた痩身をリヴァイの手と唇が這い回っていた。
乳首を摘ままれ、ジャンの腰がピクリと浮いた。

それを見逃さなかったのかリヴァイはジャンの乳首に唇を寄せる。
舌で弾くように愛撫をしたかと思えば、いきなり噛み付かれた。
小さく「ひゃっ…!」と声を洩らすとリヴァイは、もう片方を指で強く摘まむ。

「やッ…も、やめっ…!」

「お前、才能あるぞ? 胸だけで勃起しやがって…」

意味が分からないと言わんばかりの顔でリヴァイを見つめたとき。
ジャンは自分の身体に絶望をしてしまった。
リヴァイの太腿で押し上げられたジャンのペニスは見紛いようもなく勃起している。

「う、そ…だろ…?」

「お前の口は嫌がってても、身体は正直なもんだなァ? ん?」

リヴァイの手がジャンのペニスを握り込み、それを上下に扱いた。
それだけなのに身体に電撃でも走ったかのように身体をビクビクと震わせる。
口から洩れるのは制止の声ではなく、鼻にかかった甘い喘ぎ声。

認めたくないと思っているのに、リヴァイの手は自分を追い詰めていく。
自慰をしたことがないわけじゃない。
それでも、他人の手で触れられるのは初めてのことだった。

「へい、ちょ…! お願い、ですッ…! も、やめ…」

「そうか、止めてほしいのか」

「………え?」

ジャンの懇願は聞き入れられて、リヴァイは勃起していたペニスから手を離す。
意外な出来事にジャンは戸惑うばかりでリヴァイを見つめた。
リヴァイは楽しそうに口元を三日月形にしている。

「もっと嬉しそうな顔をしたら良いじゃねェか。
 わざわざ、お前の言う通りに止めてやったんだからよ」

ほとほと性格が悪いとジャンは思うしかなかった。
こんな中途半端な状況で放り出されたら、自分で処理をするしかない。
きっと、この男の前で自慰をしている姿を曝け出すことになる。

こんなにも屈辱的なことがあるのかとジャンは途方に暮れた。
今のジャンにある選択肢は2つだった。
リヴァイの手でイカされるか、リヴァイの前で自慰をするか。

「どうした?」

「お、お願いです…。 やめないで、ください…」

ジャンが選んだ選択肢は『リヴァイの手でイカされる』こと。
顔が熱くなるのを感じながら、ジャンは震える声でリヴァイに告げた。
リヴァイに自慰をしている姿を曝け出すのは嫌だった。

「最初から、そう言っとけ」

それだけ言うとリヴァイは先程と同じようにジャンのペニスを扱く。
快楽を殆ど知らない少年の面影を残したジャンは淫らに喘いでいた。
先走りで手がリヴァイの手がぬるぬるとする。

自分の声じゃないような甘い嬌声にジャンは耳を塞ぎたくなった。
既に声を殺すことなんて出来なくて、ただリヴァイの愛撫にジャンは声を洩らす。
イキそうになって、ジャンはリヴァイの服をギュッと握り締めた。

「へいちょ、俺ッ…も、無理、ですッ…!」

「派手にイッちまえよ」

それと同時に乳首を強く噛まれて、ジャンは自分の腹の上に射精した。
頭の中が真っ白になって、今は何も考えることが出来ない。
ジャンは息を乱して、自分の顔を腕で覆い隠した。

「休んでる暇はねェぞ」

リヴァイはジャンの腹の上に放たれた精液を指に絡める。
それから排泄器官である其処に指を突き入れた。
何が起こったのか分からないジャンは腕を退けて、リヴァイを見つめる。

自分でも見たこともないような場所を暴かれていた。
異様とも思える異物感にジャンは身体を強張らせるだけだった。
しかし、力を入れれば入れるほど痛い。

「痛ッ…ぃたッ…」

「力を抜け、クソガキ」

そんなことを言われて、「はい、そうですね」と言えるほど簡単じゃない。
排泄器官である其処は入ってくる指を拒もうとしている。
当たり前だ。 其処は出すところであり、入れるところではないのだから。

「どぅ、すれば…イイです、か…?」

この痛みから早く逃れたくて、ジャンは恥も外聞もなくリヴァイに尋ねる。
どうすれば良いのか本当に分からないのだ。
涙を浮かべたジャンが許しを請うように尋ねるとリヴァイは小さく笑う。

先程とは違い、それは嫌味な笑みではないようにジャンには見えた。
リヴァイの顔が近付いてきたのでジャンは何も言わずに目を閉じた。
唇が重なり、ジャンはリヴァイの頭を抱き締める。

「んッ…ふ、はッ…」

何度も繰り返されるキスにジャンは何も考えられなくなる。
キスに集中していると痛みも先程よりは和らいだような気がした。
異物感が更に加わったが、ジャンはリヴァイとのキスに集中する。

「物分かりが良いじゃねェか、ジャン・キルシュタイン」

目の前で息を乱しているジャンは下手な女よりも色香を放っていた。
これを前にして、我慢が出来るほど老いてはいない。
先程から痛いほどに張り詰めているペニスをジャンの其処に宛がう。

指とは比べ物にはならない質量にジャンは大きく目を見開いた。
生理的な涙がポロポロと零れていくのをリヴァイは舐め取る。

「へいちょ…こわ、い…」

「直ぐに慣れる」

指の先が白くなるほどの力でジャンはリヴァイの服を強く握り締めた。
自分が全裸に近い姿であるのにリヴァイは殆ど服を乱していないことに気付く。
それを恥ずかしいと思うのではなく、寂しいと感じてしまう自分はオカシイ。

こんなにも近くにいるのに肌を重ねることが出来ない。
温もりを直接感じることが出来ないということが寂しいと思っている。

『俺は、レイプされてるんだ』

確かに性行為をするということは認めたけれど、それは上官命令だから。
決して自分が抱かれたいと思って、リヴァイを受け入れているわけではないのに。
それなのに、この男を受け入れようとしている自分がいる。

『訳、分かんねェ』

考えても仕方のないことを考えることをジャンは放棄した。
今は目の前にいる男のことしか考えられないのだから。
自分の中に入ってくるペニスを受け入れ、リヴァイと密着することになる。

密着したことにより、全部入ったのだとボンヤリと考えた。
リヴァイの顔を見遣るとリヴァイは唇を強く噛み締めていることに気付く。
もしかして、痛いのはリヴァイも同じなのかと思った。

「へいちょ、痛いですか…?」

「あ? 何、言ってんだ…」

「だって、唇が…」

「お前は黙って、俺に抱かれてりゃ良いんだよッ!」

それだけ言うとリヴァイはジャンの腰を掴んで抜き差しを繰り返す。
何とも言えない痛みと快楽でジャンは何も考えられなくなった。
先程までリヴァイのことを心配していたはずなのに。

それすらも考えられないくらいになり、ジャンの口からは嬌声が洩れる。
気持ちが良いのか、痛いのか、辛いのか、もう何も考えられない。
ベッドの軋む音も耳には届かない。

「んッ…ひ、ぅ…あ、はッ…!」

唇が先程と同じように近付いてきて、ジャンは口を開けたままで受け入れる。
考えることを放棄したジャンの頭は快楽に身を任せるだけ。
ただ、この人の温もりは嫌いじゃないと思った。


もう、この男から逃れることは出来ない…。


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